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良妻賢母でキャリアも順調 “すべてを持っている女性”になるための2つのヒント


私が就職したころは「男女雇用機会均等法」なるものが施行されて数年の時代。「女性も社会進出をしよう」とかけ声をかけられつつも、実際はまだまだ「ガラスの天井」と呼ばれる、男性との間の見えない「壁」が存在して、昇進や昇給が難しい現実がありました。

良妻賢母でキャリアも順調 “すべてを持っている女性”になるための2つのヒント

良妻賢母でキャリアも順調 “すべてを持っている女性”になるための2つのヒント


(c)Rock and Wasp - Fotolia.com



女性が仕事で認められるには、男性以上に努力すべし! と言われ、ある程度、私生活を犠牲にして、仕事にパワーを使わなくてはなりませんでした。

そして、現在。男性の家庭観の変化や育児休暇制度の普及など、ゆるやかにではありますが、女性をとりまく環境は変わってきました。

かつては「いい奥さんで、いいお母さんなうえに、キャリアもぴかぴか」な女性になるのはかなり至難のワザでしたが、世の中が少しずつ変化しているいまなら、そのハードルが低くなってきているのでしょうか。

あなたの周りにも、このような「すべてを手に入れた女性」がいますか?

■すべてカンペキなAさんを襲った、突然の体調不良
わたしの知人Aさんは、30代半ばですが、まさしく絵にかいたような「何でも持っている女性」です。

某有名企業の課長職についていて、ご主人は別の某大手企業勤務。夫婦仲もよく、おふたりとも忙しいはずなのに、お子さんの小学校受験の準備もきちんとこなして、某伝統校にご縁があり通学中。ブランド品で飾り立てるわけではありませんが、いつもセンス良く身綺麗にしていて、しかもお料理上手。

だれに聞いても「夫をたてる、よくできたお嫁さん」「お子さんが優秀で性格もいい」「仕事が丁寧で早い」「何でも知っていて教えてくれる」など、素晴らしい評判しか聞いたことがありません。

わたしもたまにお会いするたびに「あ〜、やっぱり世のなかには非の打ちどころがない人って実在するのだわ…」と、うらやましいを通り越して、ただただ感嘆するばかりでした。

そんなAさんですが、今年の春、突然立ちくらみやめまいがするようになり、病院で診察を受けたのですが、どこにも異常はないとのこと。それでも体調不良はおさまらず、もしかすると若年性の更年期障害なのかも…と心配になったそうです。

Aさんは前向きな性格で優しく愛情深い方なので、仕事もきっちりこなす優秀なキャリアウーマンでありながら、夫にとってはいい奥さん、子どもにとってはいいお母さんでありたいと頑張っていたのでしょう。

毎日どんな生活を送っているのかを聞くと、睡眠時間を除けば「仕事か家事か夫と子どもの世話」に集約されています。

ご主人は仕事が忙しいそうで、疲れているだろうから、家事や育児分担を求めず、家ではリラックスできるように気遣い、子どもには毎日本を読んであげたり、お風呂で話をしたり、勉強も見てあげて、その合間に家事と会社でやり残した仕事をして…。

事務処理能力が高い方なので、色々と工夫すればだいたいのことはこなせるうえ、家事や育児は明確な「終わり」がないから、どこまでも手をかけたくなってしまうのでしょうね。

■50代になって気づく、100%の力を出し続けると自分をすり減らす
じつはわたしも昔は、良き妻・良き母・良き社会人となるべく、頑張っていたときがありました。Aさんほど完璧にはできないものの、体力はあったので、すべてをなんとかまわしていましたが、やはり40代半ばに身体のあちこちにガタがきて、「健康には自信があったのに!」と落ち込んだ時期があります。

現在、めでたく50歳となり、過去をふりかえって思うのは、女性が仕事、妻、母、すべてのステージで、「他人から見て、賞賛を得られるレベル」を「キープし続ける」というのはとても大変だということです。まして、他人の力を借りず一人でこなすとなればなおさらです。

すべてに100%の力を出していたら、長い目で見ると一番大事な自分自身をすり減らしてしまうことになります。

とはいえ、自分がすり減るのは嫌だけど、どうせやるならより良い状態を目指したい! ついでに周りからほめられたい! 認められたい! と思いますよね。



■人生は長期戦! 欲しいものを手に入れるために大切な2つの心がけ
そんなあなたには、

  • すべてに100%の力ではなく、全体で100%の力を出す
  • アカの他人の力を借りて自分ひとりの時間を確保する


この2つをおすすめします。

たとえば、“この3か月は仕事の納期があり忙しい”とわかっているなら、そのあいだは徹底して掃除や料理はサボる、夫の帰りを待たず先に寝るなど、自分のパワーをいま、どこに重点的に使うか決め、ほかのことは信号待ちの状態にしておきます。それを毎日、毎月見直して、パワーバランスをとっていくのです。

いまできていることを止めたりやめたりするのは勇気がいることですが、人生は長期戦。10年くらいかけて「あの人、幸せそうな生活しているよね」という評価を得ればいいのですから。

また、夫が家事育児に協力的な男性であればいいのですが、ホンネは男性だって家ではゆっくりしたいものです。

せっかくの休日、家事分担の押し付けあいで、夫との仲が険悪になるくらいなら、食事のデリバリーや家事サービス、ベビーシッターをお願いしてしまったほうがお互いの精神衛生上もプラスです。

自分もしくは相手の両親にお願いできるならそれもアリですが、頼れば頼るほど「干渉される」リスクは高くなります。その意味では、まったくの他人のほうが気楽な場合もあります。

いまはお値段がリーズナブルな業者さんもたくさんありますので、積極的な利用をおすすめします。

■考え方を変えてラクに! Aさんがとらわれていた精神的な呪縛とは?
さて、前述のAさんですが、お子さんが小学校高学年になるまでは、仕事と家事を少し控えることにして、バランスをとることにしました。

そんななかで、じつは自分が母親からの精神的な呪縛にとらわれていることに気づいたそうです。

Aさんのお母さまは、専業主婦が一般的だった時代の方。「仕事している母親なんて子どもがかわいそう」「家庭がおざなりになって、荒れる」と、結婚後も仕事を続けることに否定的な意見を言われていたことに、反発心と同時に、どこか罪悪感もありました。

そのため、仕事をしていても家のことはちゃんとできることを見せたい一心で、頑張りすぎたのだと、ご自身を分析していました。

それにとらわれることはないと気づいてからは、家事に手を抜くことに抵抗感がなくなり、体調も少しずつ良くなってきたそうです。

何でも手に入れられるスーパーウーマンになるためには細く長くのパワー配分が必要です。

焦らずに、「いま何に注力するか」を見極めて、欲しいものをひとつずつ手に入れていきましょう。
 
 
 
(佐藤栄子)

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