COLUMN

ノーをイエスに変える、上手なお願いの仕方【伝え方が9割】


50万部を超える大ヒット作『伝える力が9割』の著者、佐々木圭一さんの連載が5回目を迎えました。今回は、「自分の気持ちを上手に相手に伝える方法」続編と、「上手なお願いの仕方」についてのお悩みを解決していただきます。


■相談1(27歳・会社員)
自分の思っていることを早く伝えたくて、なかなか思うように相手に伝えることができません。

■回答
この相談者さんのお悩みは、最初から早口でしゃべってしまい、しゃべっているうちに自分でも混乱して、思ったことを伝えられないということだと思います。そうだとしたらポイントは、第一声をゆっくりと話すように意識することです。

第一声をゆっくりと話すことができれば、その後も同じペースで話すことができます。自分のことを早口だと自覚している人は、相当ゆっくりと話すぐらいでちょうどいいでしょう。

そして、できれば相手に関わる話題から触れていってみてください。「今日着ているそのシャツ、素敵ですね」など、相手をほめることから話し始めると、相手も“話を聞くモード”に入りやすいと思います。


■相談2(28歳)
思った通りに自分の気持ちを伝えられていなかったことがあります。自分の本当の気持ちに近いくらい内容を相手に伝えられたら良いなと思っているのですが……。

■回答
相手に自分の思いを伝えようとした時、大抵の人が「自分の思いを100%ぶつける」ことに集中しがちだと思います。ですが、これが間違い。自分の脳みその中身と相手の脳みその中身は違いますから、相手の脳みそのサイズに合わせてあげないと、自分の思いは思った通りに伝わらないのです。

代表例は、日本語のほうが伝わる確率が高い英語。例えば、仕事を引退した年代の方に「コンプライアンスが〜」と言っても、相手には内容を理解してもらえないことが多いのではないでしょうか。

実はコピーライターである私の拙著にも、「マーケティング」という、読んだだけでは意味がわかりづらい言葉は使っていません。これは、自分50%、相手50%の割合で話をすれば伝わるとわかっているからです。

自分の思ったことを思った通りに伝える最大のコツは、難しいことをどれだけ簡単に伝えるか。まれに簡単なことを難しく伝える人もいますし、学会等の発表では難しいことを難しいまま伝えるほうが好評価を得られることもありますが、難しいことを簡単に伝えることが一番、自分が想像した通りに伝わる方法です。


■相談3(39歳)
職場で人にものを頼むのが下手です。命令口調にならずに頼む、うまい方法が知りたいです。

■回答
拙著で紹介している、ノーをイエスに変える7つの切り口のうちの1つ、「ありがとう」=感謝の気持ちを添えてみてはいかがでしょうか。

例えば「この荷物を運んで」とお願いする前に、「ありがとう」と付け加えてみる。これまでは何かをしてもらったら「ありがとう」と伝えるのが定番でしたが、してもらう前としてもらった後、2回に増やしてみるのです。これなら命令口調にはなりませんし、最初に感謝の言葉を言われると、人は断りづらいものです。

ちなみに私も「ありがとう」を意識的に言うようにしています。言うだけで相手の反応がガラリと良くなるはずです。

次回は「上手なお願いの仕方」続編と、「初対面の相手への伝え方」についてのお悩みに解答していただきます。お楽しみに!

・「伝え方」のお悩みにアドバイスしてほしい方募集!
・『伝え方が9割』の佐々木圭一氏に聞く、心に響く伝え方
(内埜さくら)

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